今回ご紹介するのは、荻窪のカレーの名店、「欧風カレー&シチュー専門店 トマト」です。
1982年2月に荻窪にオープンしてから41年。日々多くの人が訪れていて、行列ができる人気店です。
お店に入り、目を引くのはカウンターに積まれた、たくさんのスパイス瓶。
よく見ると一つ一つに丁寧な説明書きがあり、こだわりが感じられます。
オープン当初からお店に立ち続けるのは小美濃さんご夫妻。
オーナーの清さんは御年75歳。
自分も健康でいるため、「身体に良いカレー」を今でも追求し続けています。
清さんは調理師学校を経て、ロシア料理店や、梅田や神戸のレストラン、資生堂パーラーのシェフを務めながら、レトルト食品開発にも従事。
その後、地元の杉並区で奥様と一緒に「トマト」を開業しました。
「トマト」の屋号には、トマトが鈴なりに多くの実を実らせている様から、「実が成るように、たくさんのお客様に来てもらいたい」と願いを込めたそうです。
「オープン前から列を作り待ってくださるようになったのは20年くらい前から。インターネットで発信することはしてないので、お客様がお客様を呼んでくださった」と清さん。
世間のカレーブームについては「インド、タイ、今話題のスパイスカレー(プレートカレー)など様々見てきたが、ずっと36種類のスパイスを使ってやってきたので、昨今のスパイスカレーブームは、喜ばしいですね」とも。
看板メニューは「和牛ビーフジャワカレー(辛口)」(2,700円)。
神戸のレストラン時代に、グランドシェフが50人ほどいた社員のために月1で特別に作る、まかないカレーを再現したもの。濃厚さとフルーティーさが感じられるルーに、A5ランクのホロホロのビーフもごろごろと。
贅沢な味わいが口いっぱいに広がります。
ライスにはチーズとドライマスカットが乗り、辛口のカレーもややまろやかになり、美味しいです。
人気メニューは「ビーフタンカレー」(3,400円)、「シーフードカレー」(4,300円)にはカニやエビのほか、石巻から産直で届く鮮度の高いムール貝を使います。
「これまで忙しい時は、知り合いの娘さんに手伝ってもらったり、3世代で来店してくださったりと、地域の方に支えられてここまでやってこられた。少しお待ちいただく時間もあるかもしれないが、どなた様も気軽にお越しいただけるとうれしい」と清さんは笑顔を見せてくれました。
素材やおもてなしも一流なのに、かしこまらず、温かな時間を過ごせる「トマト」。
誰もが特別な気持ちになれる一皿が待っています。ぜひ訪れてみてくださいね。
(おまけ)
地域の方やファンにはおなじみの「トマト」のシンボルマーク。
清さんが考案したキャラクターで、こちらの看板も清さんが手書きで仕上げたものだそうです。
温かな雰囲気が伝わりますね♪
店舗名 | 欧風カレー&シチュー専門店 トマト |
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住所 | 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-20-7 |
TEL | 03-3393-3262 |
営業時間 | 11:30~13:30、18:30~20:30(ランチ、ディナー共に無くなり次第終了) |
定休日 | 水曜日、木曜日 ※その他臨時休業あり |
※定休日や営業時間は変更になる場合があるため、最新の情報は店舗へ直接ご確認ください。
※取材協力:(有)HOT WIRE GROUP
※全て税込価格です。
※掲載内容は2023年4月取材時の情報です。