今回ご紹介するのは、荻窪駅南口から徒歩2分ほどのところにある「オリーブ畑の仲間たち」です。
2012年9月にオープンしたイタリア料理店で、店からも程近い「日本料理源氏」や「すし屋の源」のグループ店になります。
オープン以来10年間店長を勤めるのが藤岡公彦さん。
ホール業務は奥様の雅子さんが行い夫婦二人三脚でお店を営んでいます。
清潔感のある明るい店内にはスタイリストとして働いていた雅子さんがセレクトした、おしゃれなオブジェや絵画が飾られ、居心地のよい空間を演出しています。
藤岡さんは現在60歳。
調理学校を経て、有名イタリアンの「キャンティ」や、百貨店「大丸」内に展開していたイタリアンで総料理長を務め、福岡や大阪など5店舗の料理監修をしていました。
多忙な日々を送り、体調を崩してしまったことでその後7年間は休業したと言います。
東京へ戻り仕事復帰を試みた時に、ハローワークでたまたま見つけた「イタリア料理のできる方」の求人に応募し、同店の開業からお店作りに携わることになりました。
藤岡さんはこれまでを振り返り、「採用が決まった後、オーナーに奥さんを紹介することになって、『2人で一緒にやったら?』と言われて。元々一緒に働く予定は無かったけど、夫婦としても、料理人としても第二の人生がスタートしたね。ここまでまた仕事をしてこれたのは奥さんと一緒だったから」と笑顔で話してくれました。
料理は、薄味で野菜も多く取れることから、近所のご年配の方や健康志向のお客さんが多いそう。
グループ店が鮮魚を売りにしていることもあり、こちらのお店でも前菜では魚や貝を使った料理が提供されています。
今回は特別に厨房へ案内いただき、「赤い月のピザ」(1,500円税込)の成形から焼き上がりまで見せていただくことに。
イタリア産小麦と比べ、軽く食べやすいという北海道産小麦で作った生地は、冷蔵庫で低温発酵させています。
生地を手早く伸ばし、半分はリコッタチーズとサラミを入れクルっと巻き、半分はマルゲリータの材料を乗せ、三日月型に仕上げ、オーブンに入れます。
「本来ピザを焼き上げるには400度くらいあると、カリッともちっと美味しくなるんだけど、店のオーブンは320度がMAXだから、ガスバーナーも使って仕上げているよ。もちろん味には自信があって、店オリジナルの人気メニューだよ」と藤岡さん。
マルゲリータは酸味のあるトマトソースと生地の小麦の香りもしっかり感じられます。
クルッと巻いた方は、サラミのうま味をとろけたリコッタチーズが包み込んで、こちらもおいしい♪
サイズ感も丁度よく、ビールやワインとも相性が良さそうです!
「これまでランチもやっていたけど、コロナや怪我で休業した時期もあり、自分も60歳になったので、無理のない範囲で、あと20年は営業していきたいと思っているよ。カジュアルなので家族での食事などにも気軽に利用してもらえるとうれしいな」とメッセージをくれました。
藤岡さんご夫妻の温かさが、接客にもお料理にも感じられる、アットホームなイタリア料理店です。
ぜひこの雰囲気を感じに訪れてみてくださいね♪
店舗名 | オリーブ畑の仲間たち |
住所 | 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目29-4 |
TEL | 03-3392-1213 |
営業時間 | 17時30分 ~ 22時※ラストオーダー21時 |
定休日 | 木曜日、第3水曜日 |
公式サイト | https://www.gen-foods.com/オリーブ畑の仲間たち/ |
※取材協力:(有)HOT WIRE GROUP
※掲載内容は2022年4月取材時の情報です。
※全て税込価格です。
※定休日や営業時間は変更になる場合があるため、最新の情報は店舗へ直接ご確認ください。